取得可能な免許状・資格等
卒業時には、小学校教諭普通免許状と中学校教諭普通免許状(社会)が取得できます。教員免許状には一種と二種があります。社会選修では、ほとんどの学生が小中ともに一種を取得しています。また、専門科目の所定の単位を追加して、高等学校の地理歴史科、公民科の免許を取得する学生も多くいます。
その他、希望によって必要な単位を修得すれば、学校図書館司書教諭、学芸員(博物館)の資格や高等学校(情報)や幼稚園教諭の免許などを取得できるよう、カリキュラム上に配慮があります。
卒業後の進路
教員になる卒業生が大多数です。最も多いのは小学校教員です。近年、中学校や高校の教員も増えています。なお、大学院に進学する卒業生や公務員、学芸員、企業に就職する卒業生もいます。大学院進学者の大半は修了後、教員になります。
茨城県では小学校と中学校との異動が行われるので、小学校で何年か勤務したのち中学校に異動するという人もいます。また、公立学校でも小中一貫の義務教育学校や中高一貫校も出てきていますので、複数の免許状がとれるのは強みになります。
卒業生からのメッセージ
専門性ばかりでなく、多様な学びや体験を通して「人間力」をアップデート!
教員を目指す理由は人によって様々でしょうし,熱量にも差があると思います。それでも,教員をやってみたいという「こころざし」が少しでもあれば,ぜひ教員という職業を選択してみて下さい。正直言うと私は,同級生や諸先輩方のように大志を抱いて教育学部の門を叩いたわけではありませんでした。しかし,素晴らしい先生方や友人に恵まれたことで,教員という道を歩もうと決意し、その選択に間違いはなかったと思っています。
大学時代を振り返って、今でも強く印象に残っていることは,指導教員の先生に「大学の図書館を利用して本を読むように。」と,入学当初からご指導頂いたことです。この言葉は,教員になってからも私自身にとっての金言となっています。
今年で教員生活7年目,2学年担任を務めつつ,テニス部の顧問をしています。私が大学に在学していた頃よりもICT活用のための環境整備が加速し,柔軟な適応力が求められています。また,部活動も未経験の競技を担当しています。
大学時代には、専門性ばかりでなく、多様な学びや体験を通して,自身の「人間力」をアップデートさせて下さい。
塚原周平さん(2015年3月卒業、茨城県高等学校教諭)
卒業後の自分に「自分の武器」をプレゼントできる学生生活を!
小さい頃からの憧れの職業に就いて感じることは、「自分の武器」をもつことの必要性です。私の場合は、社会選修で学んだことや、出会った人たちが大きな力となっています。特に、卒業論文は、これからも歩み続ける教員人生の道しるべとなっています。私は「児童の発達段階に応じた地図学習」について論文にまとめました。現場に出てからも、発達段階に応じた地図の提示の仕方を意識したり、地図展に学級単位で応募をしたりしました。
学級で地図づくりに取り組んだことをきっかけに、地図に関心をもち、その後も地図づくりを主体的に取り組む姿を見て、教員が子どもたちにどんな出会いを提供するかで、子どもたちのやる気や興味は無限大に引き出せるのだと感じました。
こうした「自分らしい社会の授業」を続けていく中で、市内の副読本づくりや新聞教育に携わる機会をいただき、充実した教員生活を送っています。もちろん、働く中で悩むこともありますが、大学時代にお世話になった先生や先輩方、友達が大きな支えとなっています。卒業後の自分に、ぜひ「自分の武器」をプレゼントできるような学生生活を過ごしてほしいと思います。
髙橋望さん(2015年3月卒業、茨城県小学校教諭)